ジュエリーウォッチの最高峰 エクセプショナルピース

その時、貴婦人は悩んでいた。 連日のレセプション、それに続くパーティ。 ハードな時間管理が必要にしても、 華麗なドレスに無粋な腕時計は似合わない。 「ダイヤをちりばめた時計があればいいのに」 貴婦人の望みはひとつの時計で叶えられた。 ピアジェのエクセプショナルピース。 それは腕時計を超えたジュエリー。 ピアジェでしか成し得ない見事なセッティング技術により、 豪奢に彩られた数々の宝石。 眩いほどの一瞬一瞬を刻んでくれる。 貴婦人はその日、美しい人生の頂点に立った。

極薄ムーブメントのデザイン革命

元々懐中時計の技術を応用して造られた腕時計は、 20世紀半ばにしても相当にぶ厚くスマートさに欠けていた。 ムーブメントが薄くなりさえすれば、さらにデザインの幅も広がる。 しかし小さな腕時計をさらに薄くすることは、 当時の技術では至難の業だったのである。 新しい工場を建設し順風満帆だったピアジェは、 極薄ムーブメントの設計・製造に乗り出す。 スイスの小さな村工房から培われてきた匠の技は、 不可能を可能にした。 1957年、わずか厚さ2mmの手巻き極薄キャリバー9Pの 開発に成功したのである。 これによりピアジェのクリエイティビティは 格段に世界観が広がった。 この薄いムーブメントの上に、 デザイナーたちの才能が爆発的に開花したのである。 極薄ムーブメントの技術革命は ピアジェを宝飾時計の粋にまで押し上げただけでなく、 世界の時計の歴史を変えてしまったのだ。

ブランド「ピアジェ」の誕生

スイスの小さな村のムーブメント工房に過ぎなかったピアジェですが、 20世紀半ばには創業者の孫にあたるジェラルド・ピアジェと ヴァンタン・ピアジェの指揮の下、技術だけでなくデザインへの 追求も行うようになり、ブランドとしての「ピアジェ」を確立しました。 ピアジェの元には注文が殺到し、新しい工場を建設します。 遂に、新たなステージへと進んだピアジェ。 「革新的技術とデザイン」で世界的名声を手に入れることになるのです。

はじまりは農場の中の工房から

高級ジュエリーとウォッチの世界で、 その名を知らないものはいないピアジェも、 はじまりはひとつの時計工房からでした。 時は1874年。 スイスのジュラ山脈にある小さな村、 その農場の中に佇む時計工房こそが、 ピアジェの前身だったのです。 創業者ジョルジュ・エドワール・ヒアジェは 来る日も来る日も精密な時計ムーブメントの 製造に打ち込んでいました。 やがてその評判が広がり、 一流ブランドから注文が 寄せられるようになったのです。 小さな村の下請けの時計ムーブメント工房から 始まったピアジェですが、 このクラフトマンシップと 卓越した技術があったからこそ、 揺ぎない一流ブランドの基盤を 築き上げることができたのです。